少しずつ全部
クヴァルネルのサイクリングは、誰にとってもユニークな挑戦になり、あらゆる感情がわきあがって交錯するはず-退屈だけをのぞいては。文字通り平野がまったくなく、道路沿いに、入り江が幾重にも次々とつらなる海岸沿いのサイクリングは、ほかに類をみない体験となることでしょう。道路は、ときには、海抜レベルにまで降り、またあるときは、急斜面の海岸線沿いに続き、100メートルもの断崖絶壁のへりに沿って伸びています。海は、ある地点では、水深30メートル以上になるため、海の色が、ターコイズブルーからダークブルーへと変わります。 これは近くに山があるという確かな証拠です。
これほど満足のいく高さを誇る山はありません
クヴァルネルの特徴は、海抜レベルをスタートし、このエリアのピークまでのぼる坂が無数にあるということ。クヴァルネルののぼりで最高地点にたどりつく最長距離の道路は、イチッチIčićiマリーナからウチュカUčkaの最高峰、ヴォヤックVojakまで絶え間なくずっと上り坂をのぼる22キロのコースで、標高1400メートル地点に至ります。これは、ツール・ド・クロアチアのなかでも、もっとも過酷なステージのフィニッシュラインで、世界最高のサイクリングチームの強さが試されます。ヴォヤックからは、西にイストゥラ半島、東にヴェレビットとリスニャク、そして南には、アドリア海の島々が、浅い水の中に散らばる大きな石のように見える、雄大な眺望がひらけ、まるで世界の支配者になったような気分にさせられる素晴らしいピークです。
海を見下ろす山
リエカ市の東側に向かって出発すると、海抜レベルから35キロのぼり、プラタックPlatakスキーリゾートに至るユニークな機会に恵まれます。ここでは、豪雪の冬には百日以上スキーを楽しむことができ、スキースロープの最高地点からは、ウチュカの最高峰ヴォヤックの頂上と同じ眺望を楽しむことができます。
エネルギーのみなもと
サイクリング休暇で、クヴァルネルに来るすべての人が、驚嘆するのは、サイクリングのライフスタイルにいつも深く浸透している料理の数々。地元のレストランで提供されるシーフード料理の品揃えのよさは、このエリアの山岳地帯の肉料理のチョイスとほどよいバランス。ここの食べものには、昔ながらの変わらない味がまだ色濃く残っています。
お役立ち豆知識
道路の状態は万全で、ローカル道路のネットワークがはりめぐらされているので、都心の混雑した交通を避けて、快適なサイクリングを楽しむことができます。また、クヴァルネルでのサイクリングをさらに快適にするには、山岳地帯用サイクリングに適したシフトを設定しましょう。ロードバイクなら、34×28コンパクトがおすすめですが、マウンテンバイクの場合は、標準シフトで十分です。
リラックスの時間
ここでは、すばらしいサービスだけでなく、最高のコストパフォーマンスの宿泊施設が多くみつかります。また、サイクリングツアーに行くだけでなく、部屋の窓の下にさざめく波の音を楽しむにもぴったりな場所。上質を誇る数々のウェルネスセンターで、エネルギーレベルを再活性化し、次のサイクリングツアーに備えて、しっかり体力を回復させることができます。