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大きな夢をいだいた小さな国のチャンピオンを巡る旅

サッカーには、感動しました。ワールドカップ決勝戦では、負けたかもしれませんが、サッカークロアチア代表は、大勢の人たちの心を勝ち取ったのです。サッカーの英雄たちのルーツをめぐる旅は、ほんもののクロアチアの魂を訪ねる旅。

サッカーには、感動しました。ワールドカップ決勝戦では、負けたかもしれませんが、サッカークロアチア代表は、大勢の人たちの心を勝ち取ったのです。でも、彼らの成功は、サッカー通の人々には、特に驚くべきことではありませんでした。なぜなら、古代ローマ時代にさかのぼると、世界初のサッカーの証拠が、スィニュで見つかっていますし、ジュパニャには、試合に対する敬意を示す現代サッカーボールの初のモニュメントもあるのです。

サッカーの英雄たちのルーツをめぐる旅は、ほんもののクロアチアの魂を訪ねる旅。この旅の最初の目的地は、キャプテンであるルカ・モドリッチに敬意を表して、ザダル地方からはじめましょう。これは、ユーチューブ映像に記録された5歳の羊飼い少年から、32歳で万人の心をつかんだ2018年ゴールデンボール選手への変身の物語。

ルカは、内戦の避難民として道端でサッカーをプレーしながら育ちました。有名な夕日や、都市オブジェ「太陽に挨拶」とシーオルガンで知られるザダルの街は、ルカの仲間の「ザダル少年たち」、スバシッチ、ヴルサリコ、リヴァコヴィッチの熱意と信念のおかげで、サッカー界の地図にも名を刻むことになったのです。

また、ほど近くにあるシベニクの防護の要は、ディフェンダー、ドゥエ・チャレタ・ツァルが裏付けたように、要塞だけではないことを、ユネスコとFIFAの両方が証明しています。

世界でもゆびおりの風光明媚なサッカースタジアムのいくつかがある国クロアチアにとって、これほどすばらしい成績を残したのは、それほど驚くべきことでしょうか?まずリエカや、トロギール、ウグリャンのたぐいまれなウォーターフロントにあるスタジアムを訪れ、そのあとで、サッカークロアチア代表のスター、ストリニッチやレビッチのふるさと、イモツキへ向かいましょう。ここでは、岩の中に建てられた世界でも指折りの異色なスタジアムに息をのむことでしょう。

でも、青湖の底で開催される世界一珍妙なサッカーゲームほど、奇妙奇天烈なものはありません。これは、湖が完全に干上がる数年に一度開催される「妖精チームVS狼男チーム」の宿敵の試合です。また、ヨーロッパ一日照時間が長い島フヴァール島も、おすすめのデスティネーション。この島では、サッカーの伝統は、長年開催されてきたユニークな島のリーグ、フォルスカ・リーグ11チームの試合が最初に行われた1913年にまでさかのぼります。

クロアチア本土のスプリットに戻ると、ロヴレ・カリニッチ選手が、この国有数のスポーツの街を喜んで案内してくれることでしょう。そして、訪問リストに加えるのを忘れてはならないのが、近くにある古い海賊の街、オミシュ。イヴァン・ペリシッチ選手の生まれ故郷です。理想のバカンスに、アドレナリンの興奮がかかせないなら、オミシュは絶対にはずせないチョイスです!

クロアチアがヒーローたちの凱旋をどんなふうに祝勝したかは、世界中が目撃しました。マルチェロ・ブロゾヴィッチ選手出身のヴェリカ・ゴリツァ近くの空港から、チョルルカ、イェドヴァイ、ピヴァリッチ、バデリ、クラマリッチ、ピアツァそしてコヴァチッチたち選手を輩出したザグレブの街まで、約55万人の市民が沿道を埋め尽くし、前代未聞の祝勝ムードに包まれました。この人なつこい国では、それと同じくらいあたたかい歓迎を、観光客ならだれでも期待できます。

クロアチアのサッカーの才能は、この国の自然美とちょうど同じように多様で、国中の各地にちらばっています。2018年ワールドカップクロアチア代表の一人、センターバックがポジションのロヴレンが幼少時代を過ごし、凱旋パーティを祝ったカルロヴァツも、訪れてみましょう。

このほか、ザグレブから車で少し行くと、8世紀にわたる豊かな歴史を誇る街に至ります。クロアチアのバロックの首都ヴァラジュディンは、この地方でもっともゆたかな貴族や領主、工芸家や芸術家たちのふるさと。18世紀終盤には特に繁栄し、クロアチアの首都でもありました。こんにち、ヴァラジュディンは世界でも指折りのサッカー監督、ズラトゥコ・ダリッチが家族と長年住んでいる街でもあります。

情熱と決意の権化なら、準決勝で決勝点を挙げたマリオ・マンジュキッチ(スラヴォンスキ・ブロード出身)と防御の獅子ドマゴイ・ヴィダ(ドニィ・ミホリャツ出身)の両選手は、クロアチアでもっとも興味をそそるまだあまり知られていない地方、スラヴォニアの誇り。

そして、このセンチメンタルなサッカー談義を一旦わきに置くなら、スラヴォニアでは、クロアチアでおそらく一番ロマンティックな話、コウノトリカップル、クレぺタンとマレナのラブストーリーについて調べてみましょう。

冷静にPK戦を制し、チームを勝利に導いたラキティッチ選手(シキレヴツィ、スラヴォニア地方)も、忘れるわけにはいきません。彼のさわやかなイメージは、クロアチアに数多くある国立公園や自然公園のピュアな自然美を思い起こさせます。この中には、もちろん、ユネスコ世界自然遺産のプリトゥヴィツェ湖群国立公園も含まれます。

大観衆の魂をゆさぶった小さな国のチャンピオンたちを巡る旅。クロアチアサッカー代表のプレーを観戦するのに似て、選手ゆかりの地の美しさと多様性をめぐる旅は、さらに多くの人々の心をつかむことでしょう。 #CroatiaFullOfExcellentPlayers