Photo by Maja Danica Pečanić

アドリア海ではだれもが食道楽

「男心を射止めるには、まず胃袋から」ということわざを、これまでに少なくとも一度は聞いたことがあるはず。このことわざの真偽のほどを確かめるのに、アドリア海ほど完ぺきなデスティネーションはありません。グルメとセーリングの両方が楽しめる旅行先を探しているなら、クロアチアのグルメツアーは最適なチョイス!求めているのは、肉、魚、野菜、それともスイーツ?アドリア海ではそのいずれも堪能できます。ゆたかな味覚と芳香をどっぷり満喫する準備をしましょう。

まず手始めは、食通の地イストゥラから-ここは、ボシュカリンboškarin(イストゥラ産)牛、アスパラガス、そしてイストゥラ産プロシュト(生ハム)の産地。青く輝くイストゥラ半島沿いの航海は、ウマグからスタートし、ポレチュとロヴィニュで停泊しながら、各地で伝統料理を堪能しましょう。最初の停泊地は、ロヴィニュ。まず太陽のもと、パーフェクトなスポットを見つけるのが先決です。停泊地の候補には、聖エウフェミヤ教会が眺められるスポットがいいかもしれません。百万ドルの光景さえあれば、シンプルな食事も極上のごちそうに早変わりするのですから。

ロヴィニュは、ミシュラン調査員を魅了したように、野菜シチュー、マネシュトラmaneštraやイストゥラ風スープのほか、フリッタータで、あなたもノックアウトすることでしょう。プリュカンツィpljukanciのトリュフソース料理で、極上のあじわいを楽しむチャンスをお見逃しなく。プリュカンツィとよばれるホームメイドパスタは、発音するには苦労するかもしれませんが、堪能するには、なんの苦労も不要です。

食事のおすすめ?全部お試しになってください!イストゥラ海岸沿いの航海のあいだ、ブリユニ国立公園の目を奪う美しさや、古代ローマの街プーラを満喫し、次なるグルメのデスティネーション、プレマントゥラPremanturaへ向かいましょう!上質な白身魚や貝類の料理を食べれば、めでタイ、よろコブの境地が理解できるはず。ここでマストなグルメ食材といえば、クヴァルネル産ヨーロッパアカザエビ(シュカンピ)。

クヴァルネル湾の海底で捕獲されたアカザエビは、最高級品質を誇っています。この広く名高い地中海の極上グルメ料理なら、ウチュカ山のふもと、モシュチェニチュカ・ドラガMošćenička Draga村で楽しみましょう。

さあ、外海へ向かいましょう。クヴァルネル地方は、絶品グルメを楽しめる数々の島を誇っています。美食ツアーの次の目的地は、クルク島、ラブ島、ロシニュ島、そしてツレス島です!前菜には、マリ・ロシニュ近くのチカットČikat湾、ここではクリスタルクリアにきらめく美しい海と同時に、日本語を学んだ上質な地中海産食材がごちそうです。

お次のメインコースには、登山靴にはき替えて、ツレス島の標高378メートルの丘の上にある風光明媚な町、ルベニツェLubeniceへ向かいましょう。登山の苦労は、ツレス産ラム肉のペカ(鉄鍋)料理だけでなく、頂上から見下ろす聖イヴァン・ビーチの壮大な眺望で報われます。

デザートを楽しむとっておきの行き先といえば、ラブ島です!地元の伝統スイーツは、アーモンド、砂糖、レモンとマラスキーノ・リキュールで作られ、古代ローマ人が、ラブ島を幸福の島と呼んだのも、まったく納得がいきます。そして、クヴァルネル地方をめぐる旅の最後をかざるのは、クルク島。ここでは、ヴルブニクVrbnik産ジュラフティナžlahtinaワインのグラスを片手に、地元産チーズとプロシュト(生ハム)の盛り合わせを楽しみましょう。

チーズといえば、次の目的地は、チーズの産地として名高いパグ島です。ダルマチア北部の一番はしに位置しているこの島の光景は、まるで月面を想起させます。地元産チーズに媚薬効果があるのは、亜鉛が高濃度に含まれているため。はい、チーズ!ヴェレビット山系から吹く風を帆にうけ、ニンで停泊するのがおすすめです。

このクロアチア最古の王都は、伝統肉料理、ショコルšokolで知られています。ショコルのレシピは、何世代にもわたり代々口頭で伝えられてきましたが、豚肩肉(ネック)切り身を、ワイン、スパイス、ナツメグと黒コショウでマリネするという製法は、特段秘密ではありません。旅は、ザダルへと続きます-壮麗な夕焼けと最上級マラスキーノ酒で知られる街へ。ザダルをあとにすると、向かうのは、ロビンソン・クルーソー風の雰囲気が色濃くただようコルナティ国立公園。

89もの小島と岩礁を目のあたりにした後は、スローフードの島、ジュトŽutを訪れる時間です。ここでは、獲れたての魚やロブスターのグリルのほか、魚介類のシチュー、ブルデットbrudetなどの伝統郷土料理を堪能できます。

クルカ滝群近くでは、スクラディンに立ち寄り、有名なご当地リゾットを食べるのも、ぜひ、お忘れなく。このリゾットは、伝統的に、男の料理。あの名高い料理批評家アンソニー・ボーディンでさえ、この料理を味わったあとは、言葉を失ったほどです。

さあ、ダルマチア中部へ出帆のときです。スプリットの街の数えきれないほどあるレストランのひとつのカラーの花で彩られたテラスで、伝統料理パシュティツァダpašticadaをほおばったら、沖に浮かぶ島々を見に向かいましょう。グルメの冒険に乗り出すのは、まず、ブラーチュ島のルチツェLučice湾。ここで、真っ青な海原が広がる横で、おいしいタコサラダに舌鼓をうってもよいですし、ヴィドヴァ・ゴラ山のふもとの小さな羊飼いの村、ガジュルGažulにおもむき、子羊やヤギのモツを使った伝統的な羊飼い料理、名高いブラーチュ風ヴィタラツvitalacで自分にごほうびをあげるのも一興です。

フヴァール島の代わりに、フヴァルスキ・シュコイHvarski škoji(パクレニ諸島)のヴィノグラディシュチェVinogradišće湾のゆたかに生い茂る松林を訪れ、蝉しぐれのおだやかな音色を耳にしながらリラックスしましょう。フヴァール島の伝統料理グレガダgregadaを食べれば、さらにくつろげること、まちがいなしです。パクレニ諸島をあとにして、ヴィス島のマラ(小)トラヴナMala Travna湾へ向かいましょう。伝統料理燻製魚スープに舌鼓をうちながら、島の穏やかな静けさを満喫しましょう。

ダルマチア南部とコルチュラ島は、もうすぐそこです!マルコ・ポーロの生まれ故郷といわれているこの島の島民たちは、これまでに食べた中で一番おいしいイワシのグリルを披露してくれることでしょう。南へ行けば行くほど、料理がおいしくなることは、誰もが知っています。このことわざが、まちがいなく真実であることは、愛の女神、アフロディーテの生まれ故郷と考えられているストンStonで地元産牡蠣を食べれば、おわかりになることでしょう。ドゥブロヴニクに着いたら、街壁を眺められるカフェで、ぜひ伝統スイーツ、ロジャッタrožataをご賞味ください。

おなかがすいてきましたか?クロアチアでグルメツアーにでかけましょう!