Photo by DAVOR ROSTUHAR / ZAGREB TOURIST BOARD

地元っ子気分で、暮らすような旅を満喫

新しい食べ物のトレンドは、毎日のように現れています。でも、もう何世紀にもわたって、オーガニックで新鮮な地元産の旬な食材が、提供され続けている場所もあります-クロアチアの青空市場は、まさにそんな場所なのです。かごいっぱいの新鮮な食材、買物の前かあとにお決まりの一杯のコーヒー、屋台に山積みされた食材を試食してみたり、値段交渉のかけあいや、おすすめのレシピを教えあったり。おいしい香りのラプソディーや、街中に広がるフレーバー…これらすべては、クロアチアの青空市場の伝統の一部、この小さな国の多様なグルメのホンモノ体験を創り出しています。国の文化度は、その国の食事を見れば一番よくわかると言われますが、食文化を観察するのに最適な場所は、地元の青空市場をおいてなく、どんな小さな街でも見つけることができるのです!ここでは、そのなかでも指折りの有名どころを、厳選してご紹介します。

ドラツ

ザグレブの青空市場ドラツは、もっとも有名で最大規模を誇る青空市場。かの有名なスラヴォニアのクーレンkulenサラミ、ザゴリェ産ターキー、パグ島羊乳チーズから海産物にいたるまで、クロアチア全土から最高の食材がやってくるところです。このザグレブ市のユニークなシンボルは、リッチな味わいと香りをとりこにし、その伝統は、クロアチアの首都を象徴する絵はがきのモチーフ-シェスティネŠestine伝統意匠の赤いパラソルで彩られています。ドラツ市場には、野菜やフルーツの屋台が並ぶ屋外セクションのほか、肉製品や乳製品、自家製パスタの店がある屋内セクション、さらに別棟の魚市場コーナーもあります。ドラツ市場のメインのシンボルといえば、クミツェkumice、ザグレブ郊外で野菜やくだものを育て、自家製チーズやクリームを作っては、みずから市場に売りに来る女たち。

2006年には、そんな女性たちを記念するため、クミツァ・バリツァ像が、ドラツ市場入口に建造されました。これは、こうした女性たちが、実際に頭に乗せたバスケットに新鮮な食材をいれて日常的に街に運んできていた習慣をモチーフにした、頭にかごを乗せた女性像で、この街の慣習と歴史を創り上げています。

パザル

ディオクレティアヌス宮殿東壁のすぐ外側と、聖ドミニウス教会の周りに位置しているパザルPazarは、スプリットの生活の中心的場所のひとつであるだけでなく、地元の暮らしぶりを体験したいと願う観光客にも、ますます人気のデスティネーションになってきています。このチャーミングな場所は、街の中心の一部で、スプリットの街の正真正銘の大動脈。ダルマチア地域と地中海地域が入りまじり、新鮮なフルーツと野菜の彩り、フレーバー、芳香、そして、にぎやかな喧騒と駆け引きが、あたり一面に満ちています。スプリットが提供するすべてを味わい尽くし、ホンモノの地元っ子のように、フィアカ-ダルマチア版シエスタ-の魔法に身をゆだねてください。なぜなら、おいしい食事のあとに極上の休息はつきものだからです。

TトゥルジュニツァTRŽNICA

このユニークなセセッションの美は、プーラの中心に位置しています。この建設は、オーストリア・ハンガリー君主国統治下の1902年に始まりました。ここは田舎と都会の住民を結びつける場所で、その機能は、こんにちもなお変わることがありません。現在、青空青果市場が位置している場所は、もともと周辺の村や漁村の農民たちが自作した野菜やミルク、卵や小型畜産品などを販売するのに利用されてきました。こんにち、市場は、ロマンティックな気分のなごりを感じさせる心地よい雰囲気のなかで、現代的なショッピングに必要なすべてのニーズを満たし、その雰囲気は、ビルの1階部分で特に顕著です。またここは、クロアチア一現代的な魚市場があるところ。新鮮な肉製品、チーズ、フルーツや野菜のほかにも、イストゥラ産マッシュルームのようなイストゥラ特産グルメ食材、さらにはイストゥラの地がもたらす、かの有名な食材-究極のグルメ料理に使われるイストゥラ産黒トリュフや白トリュフにいたるまで見つけることができます。

ピヤッツァ

地元ではピヤッツェpijaceと呼ばれるオスィエクOsijekの市場は、朝一番に目覚める街のエリアの一部。多くのオスィエク市民が、朝一番のコーヒーを一杯飲み、顔なじみの売り手から新鮮な食材を買って、わくわくする一日をスタートさせる場所なのです。青果市場は、街のあちこちで見つけることができますが、ガイGaj広場のメインマーケットが最大で、豊富な食材を買い求めることができます。この市場で見つからないものなどありません。ハードタイプチーズ各種、新鮮な卵、生鮮肉製品やスラヴォニア産ハムやクーレンkulenサラミなどの加工肉製品、川魚に海魚、自家製パン、自家製薬用ハーブ製品、伝統スラヴォニア料理のほぼすべてに使われる調味料パプリカをはじめ各種調味料の数々、季節の野菜やフルーツに加工食品などなど…。

屋台には、販売する食材の品質と産地を確約する原産地証明が表示されています。「緑の木曜日」は、特別な試食会が催され、さまざまなグルメ食材が提供される日。でも人なつこい売り手は、この日に限らず、きっといつでも上質のグルメ食材を味見させてくれるはず!

リバルニツァRIBARNICA-魚市場

リエカのマーケットは、シーフードでいっぱいの豊かな魚市場が、特に有名です。街のメイン市場は、19世紀終わりからずっとリエカ市民のお気に入りの場所。海辺近くに建てられたこの建物では、地元の漁師が近くの木製桟橋でおろした獲れたての魚を、かごに入れて売りに来ます。魚やカニ、貝類は、もともと屋外で売られてきましたが、1866年からは、二つの美しいパビリオンの中に位置する屋内魚市場で売られています。この魚市場は、あらゆる種類の宝物でいっぱいの「バビロンの」マーケットに、どこか似ています。イワシなどの青魚、巨大なヨーロッパヘダイや極上の白身魚のかずかず、貝類、ヨーロッパアカザエビ(スカンピ)、タコやその他の海からの贈り物が、豊富にあふれているのです。おいしい食材のほかに、経験豊富な漁師たちから、とっておきの秘密のレシピも教えてもらうこともできるのです!

自宅の食卓のレパートリーに取り入れられる新たな食のトレンドを発見し、クロアチア人の日常生活と食習慣をぜひ体験してみてください。