Photo by Bojan Haron Markičević

アドリア海の島々での登山のハイライト

クロアチアの海岸部でもっとも美しいデコレーションが1244もの島々だというのは、周知の事実。でも、それほど有名ではありませんが、同じくらいみごとなのは、島々にそびえる山頂の数々です。その特徴は、山々が海面すぐから隆起していること。このため、山の標高自体はそれほど大したことはありませんが、ハイキングをして登るのは、思ったより厳しいチャレンジです。トレッキングブーツを履いて、クロアチアの島々を見てまわりたいのなら、ハイキングの可能性はエンドレス。島々の山のピークへのアクセスは一年をとおしてとてもよく、目の当たりにする光景は、美しく興味がつきません。

Hrvoje Serdar / Lošinj Hotels & Villas

美女と野獣-ロシニュ島のオソルシュチツァ

美しい眺望とアクセスしやすいことから、ロシニュ島のオソルシュチツァOsorščicaは、クロアチアの島のなかでも、指折りの魅力的な山です。この山は、オソルOsorという小さな街にちなんでその名前が付けられていますが、興味ぶかいのは、その街がロシニュ島ではなく、となりのツレス島に位置していることです。スヴェティ(聖)ガウデントSveti Gaudent登山ロッジや、最高峰テレヴリンTelevrin(標高588メートル)、スヴェティ(聖)ミクラSveti Mikula展望地点へは、オソルまたはネレジネNerezineからマーキングされたハイキングコースでたどり着くことができます。オソルシュチツァを例外として、島全体にハイキングコース網がめぐらされ、島の美しい場所すべてを目にすることができますが、筋肉痛ももれなくおまけについてきます。

Bojan Haron Markičević

多面的な自然-ラブ島のカメニャック

岩がちな荒野と、緑が生い茂る谷のどちらがお好みでしょうか?ラブ島なら、その両方がありますが、発見しに行かなければなりません。島の最高峰カメニャックKamenjak(標高410メートル)には、約1時間半のトレッキングでたどり着くことができます。この登山道は、ロパルLopar地区の他の登山コースと同様に、ヴェレビット観光縦走コースをつくった著名な建築者アンテ・プレムジッチの業績によるもの。ヴェレビットといえば、ヴェレビット山系全体を見渡すもっとも素晴らしい眺めは、ラブ島の山頂から見ることができるとご存知でしたか?さあ、カメラの準備をお忘れなく!

Ivo Biočina

アドレナリンの爆発-ドゥギ・オトク島

テラシュチツァTelašćica自然公園の断崖絶壁沿いにのびるハイキングコースは、クロアチアでもっとも刺激的なトレイルのひとつ。一部の場所では、コースがあまりにも海に近いため、海の水をすくい上げることができるかのような錯覚におちいります。島の中ほどに位置するストラシュナ・ぺチStrašna peć洞窟は、百年以上もの永きにわたって、勇気あるツワモノたちの心を惹きつけてやみません。それよりもっとワクワクする刺激を求めるなら、オルリャックOrljak(標高301メートル)の山頂を訪れ、ザダル諸島の眺望に身をゆだねることもできます。

Alan Čaplar

黄金の山-ブラーチュ島のヴィドヴァ・ゴラ

ブラーチュ島のヴィドヴァ・ゴラVidova gora(標高780メートル)は、アドリア海の島々の最高峰。ボルBolのそばのズラトゥニ・ラトZlatni rat(「黄金の岬」の意味)と呼ばれる砂の半島の景色は、まちがいなく、ゴールデンタイムをもたらしてくれるはず。ボルは、この山のピークにたどり着く二時間のハイキングコースのスタート地点でもあります。ブラーチュ島を訪れるなら、ブラーツァBlaca砂漠や、ムルヴィツァMurvicaのちかくのズマイェヴァ・シュピリャZmajeva špilja洞窟、コロチュKoločと名付けられた天然の石の橋へのハイキングもおすすめです。あなただけのゴールデン・チョイスを、是非みつけてください。

Alan Čaplar

小さな巨人-ヴィス島のフム山

ヴィス島は規模としては比較的小さな島ですが、とても山がち。標高は500メートルを超え、数多くの興味深い場所や眺望、さらは洞窟群!まで楽しめる場所へとつづくハイキングコース網がはりめぐらされています。ヴィス港のすぐ上方には、スヴェティ(聖)アンドリヤSveti Andrijaと名付けられた登山ロッジがあり、山小屋には、二本のハイキングコースで行くことができるため、周遊を楽しむことができます。山頂からと、スヴェティ(聖)ドゥフSveti Duh礼拝堂からの風景は、コミジャの街がたたずむ入江が、その美しさをさらに引き立てています。コミジャは、長い漁業の歴史を誇る海沿いでも有数の美しい街。ここは必ず訪れて、食事を楽しむべき場所です!

Antun Cerovečki

神話からそっくり抜け出てきた場所-ムリェット島

この島は、古代の昔からその存在を知られてきています。その歴史は、ホメロスの叙事詩の英雄のひとり、オデュッセイアがこの島の洞窟に住んでいた時代にまで、さかのぼります。島の最高峰、ヴェリキ・グラードVeliki grad(標高514メートル)は、この洞窟の上にそびえています。島の西側のエリアは、国立公園として保護され、公園内のマーキングされたハイキングコースをたどれば、モントクツMontokucやグラディナGradina、ヴェリキ(大)プラニャックVeliki Planjakなどのピークへ行くさまざまなハイキングを簡単に楽しむことができます。これらの峰々からは、マロMalo(小)湖のほかに、スヴェタ(聖)マリヤSveta Marija小島がうかぶヴェリコVeliko(大)湖のすばらしい風景をみることができます。これらムリェット島の珠玉のすべては、ユニークなムリェット・ハイキングコースでつながっているため、クロアチアでも随一緑豊かな島で、もっとも美しい風景のすべてを、三日間のハイキングで、訪れてまわることができます。