帆を張ってあとは風におまかせ

セーリング・レガッタは、クロアチアでは大人気となって、いまやまるでマス現象のさまを呈しています。クロアチア・セーリング連盟の傘下では、2017年だけで262以上ものクルージングボートのレガッタが予定されています。お祭り騒ぎに実際に参加し、なにがそんなにスペシャルなのか見つけてみましょう!

インターナショナルな愛

クロアチア領海のアドリア海で開催されるレガッタのうち、約1ダースは国際レース。そのうちほとんどは、かの有名なロヴィニュ・ペサロPesaro・ロヴィニュ・レガッタのように、イタリアとクロアチアの町のあいだをセーリングします。このほかにも数々のスポンサーつきレガッタや、ザダル沖を帆走するユニークなレディース・レガッタ「テウタTeuta」もあります。もし「風と共に去りぬ」な気分なら、多彩なメニューからお好きなレースをお選びください。

ザ・オールナイター

長い歴史を誇るタフで過酷なレガッタのなかには、昼夜にわたるガリヨラGalijolaレースもあります。このレースでは、オパティヤの町からクヴァルネル湾南端の灯台が建つ小島ガリヨラへセーリング。まず海からの景色を、ついで灯台からの眺めを楽しみましょう!

難関レース

高度なスキルとタフさが要求されるもうひとつのレースといえばヤブカJabukaレガッタ。ヴォディツェVodiceの町から45マイル離れた神秘的な火山島ヤブカ-アドリア海の真ん中の円錐形岩までの往復レースで、11月中旬に開催されます。レガッタのスタートは真夜中前、目的の島へは制限時間10時間以内に到達しなければなりません。正真正銘のチャレンジに思えませんか?

プロフェッショナル

これでも飽き足らないのなら、いずれもスプリットを出発ポイントとするプロのクルー限定のもっと過酷なレースが二つあります。まずひとつめは二人乗組みのスシャツSušacレガッタで、ヴィスVis島とラストヴォLastovo島のあいだに位置する小さな島への往復レース。もう一つは、セーラーに最難関とみなされている聖二コラ単独レガッタ。船乗りの守護神にささげられたこのレースでは、一人乗りのヨットで、クロアチア海岸よりイタリア海岸に近い島、パラグルージャPalagružaへ行き、そこから近くのこじんまりした漁師の港町コミジャKomižaへと向かいます。

人気のカップル

スプリットは、このほか、クロアチアで最もポピュラーなレガッタのスタート地点でもあります。ひとつめはムルドゥヤMrduja、あらゆる種類のセールボートが参加することができ、スプリット海峡のムルドゥヤ島の周りをまわってスプリットに最初に戻ってきた船が勝者です。もうひとつの人気レースはヴィス・レガッタ。スプリットからヴィス島へ行く70年の歴史を誇るレースです。

究極のレース

こうした多数の出場者を誇る人気レガッタに匹敵するものといえば、リエカ市のフィウマンカFiumankaレガッタをおいてほかにありません。これは、6月にリエカ市の海域で1週間のあいだ開催される一連の小規模なレガッタで、百艇を超えるヨットが参加する土曜日のメインレースで締めくくられます。観戦ヨットから、海辺から、そして上空から、圧巻の光景が楽しめます。

ロックスター

長い歴史を誇るロシニュLošinjレガッタと南ダルマチア・レガッタもお忘れなく。ロシニュ・レガッタの初日は、ロシニュ島のシティ・ポートからスサクSusak島、そしてイロヴィクIlovik島を経て戻るナビゲーション・レース。二日目は約二マイルの長さのマリ・ロシニュ港の中の複数の港をめぐるレースです。一方、南ダルマチア・レガッタは、ナビゲーションのみのレースで、三つのステージにわけて航海します。一日目はペリェシャツ半島のオレビッチOrebićからムリェット島のポメナPomena村へ、二日目はムリェット島最南端のプロジュラProžura港へ、そして三日目はドゥブロヴニクへ。我々に言わせれば、このツアーはどんなバンドツアーより最高です。

最後のトリをかざるのは

特筆に値するレガッタがさらにもう二つあります。一つ目はイースター・レガッタ。フヴァール・タウンの海域で開催されるこのレースには、クロアチアの名だたるヨットマンが参加し、複数のレースとステージが三日間にわたり展開されます。もう一つはクルチュカ・イェドラKrčka Jedraレガッタ。1876年にクルク・タウンのプラヴPlavで創設されたアドリア海のこのエリアで最古参のセーリングクラブが開催します。このレースでは、文字通り歴史を超えて航海できるのです。

さあ、ここで難問です-あなたが選ぶのはどのレース?