Photo by Stipe Surać

騒音なし、道路なし、車なし-まわりをとりまくのは海と星だけ

美しさに息をのむ珠玉の風景、でもそこにたどり着くには、車両をはるか遠くに置いてこなければなりません-クロアチア本土に。車両がいつでも「ペルソナ・ノン・グラーダ(立ち入りお断り)」の島々がここにはあるのです。

シルバ島

船乗りたちが暮らすこの島では、島民の自治イニシアチブによる条例で、車両の乗り入れが禁止されています。車両を積んだフェリーは、毎日この島に寄港しますが、島に供給する積み荷を積んだトラックでさえ、フェリー乗り場の敷地から外に出ることはできません。シルバSilba島の住民は、自転車の交通量を減らす取り組みさえ行っています。
この島で一番人気のアトラクションは、間違いなく、外側をらせん階段が取り巻く塔、トレタToretaでしょう。伝説によると、19世紀、ペタル・マリニッチ船長が、大切な愛のあかしに建立したといわれています。

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ウニエ島、ヴェレ・スラカネ島とマレ・スラカネ島

このこじんまりしたパラダイスは、その五倍も大きいロシニュ島の影に姿をひそめています。車が一台も走っていないウニエUnije島の、主な運輸手段は手押し車 😉 。島の北側は、わたり鳥の通り道となっているため、エコロジーの観点から特別重要です。一方、島の西部と南西部もまた、オリーブの果樹園が広がる特別なエリア。規模としては小さいですが、ウニエは四品種ものオリーブの固有品種を誇っています。
ウニエ島の「ご近所」は、ヴェレ(大)スラカネVele Srakane島とマレ(小)スラカネMale Srakane島。ここでも車の交通はありませんが、世界中から生物学者がこぞってやってくる研究対象のハチが多数生息しているのは、おそらくこのためでしょう。

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コルナティ国立公園とジュト島

コルナティKornati諸島にちらばる島々、小島、岩礁そしてそのあいだを通り抜ける海路の神秘的な迷宮をつかさどるのは、あらゆるサイズや目的でやってくるボートやヨットだけ。いにしえの時代から、ここには、小さな多目的漁船がやってきていました。
コルナティの黄金律は、家が建っている入り江なら、必ずレストランもあるということ。つまり、コルナティは、グルメの快楽主義者たちのパラダイスでもあるのです。

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オリブ島

ザダルやロシニュ島に、四輪の友だちを安全に停めておけるシェルターがない場合は、オリブOlib島にもって来ることもできますが、自動車のアドベンチャーはここではおしまい、新しい冒険がはじまります。この島のおもな輸送手段は、移住先のアメリカから帰国した人たちが持ち込んだゴルフカートなのです。
島の東側に横たわるスラティニツァSlatinica湾は、多くの船乗りに人気の港で、島民やそのゲストのお気に入りのビーチ。クリスタルクリアに透き通った海は、沖合に数百メートル出たとしても、足首の高さまでにしかならないほどの遠浅で、砂底とあいまって、一日中楽しめる最強のコンビネーションです。

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ズラリン島

ズラリンZlarin島は、サンゴの産地として広く知られ、サンゴの採取と、加工業の伝統の歴史が、15世紀までさかのぼるのも、納得がいきます。
島には約十キロの道路とうつしい景観の小路があるのですが、実際のところ、車は禁止されており、騒音の許可が与えられているのは、船で持ち込まれた生活物資を運ぶトラクターだけ。 サンゴの展示を見るために、地元のミュージアムを訪れるには、歩いていくか、だれかの電動ゴルフカートをヒッチハイクするしかありません。町の公共時計塔レロイLerojを見るのを、どうぞお忘れなく。

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プルヴィッチ

この島はシベニクの町と海岸から、沖に出て一番最初の島であるため、プルヴィッチPrvić(一番、という意味)と名づけられています。この島はまた、ルカLukaで幼少期を過ごし、没後そこに埋葬された17世紀の有名な科学者で発明家のファウスト・ブランチッチFaust Vrančićにちなんで、別名、ファウスト島とも呼ばれています。
プルヴィッチ島には、ルカ(またはプルヴィッチ・ルカ)のほか、シェプリネŠepurineという二つの集落があります。このうつしい二つの村は、ほんの1キロしか離れていないので、島民たちは、車で行くことなど想像したこともありません。

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スサク島

スサクSusak島は、さまざまな点でユニークですが、なかでも浅い砂地の入り江が豊富な島として、もっともよく知られています。その次に有名なこの島の特徴は、島の民俗衣装。この島とそこに住む約百人の島民の民族衣装は、ヨーロッパ中で一番たけが短かく、膝上の民俗衣装としては唯一の存在です。
日中は、トレーラー付きの小型トラクターが島に「運行」していますが、その騒音は、船が積み荷を降ろすときにしか聞こえません。

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クロアチアには1244の島があります。橋で行ける島もあれば、船で行く島もありますが、それぞれがすべて、発見すべき価値ある豊かさでいっぱいです。